1.出願した内容をしゃべらないように注意する
出願した内容が公開されるまでは、出願と同じ発明でない限り特許となってしまいます。従って、出願した内容をうっかりしゃべり、その内容を基に多数の特許を出願されると、出願した特許が、後から出願された特許により、実施できなくなる可能性がありますので、注意して下さい。
2.発明品を紹介するときは注意する
出願した内容が公開されるまで待っていると、他社に負けて顧客を取られてしまうので、どうしても、公開前に発明品を紹介したいという場合があります。その場合は、相手方に秘密保持の覚書を結んでもらい、発明品の紹介時は、しっかりとした打ち合わせ会議録を作成し、相手のサインをもらう等、後で問題が起きないように、万全の配慮をして下さい。
3.出願時の明細書等の資料を処分する
特許事務所との明細書のやり取り等で、複数の明細書のコピーが残っている可能性があります。出願手続終了後は知財部門に関連する書類の管理を任せ、不用な明細書をすべて処分するようにして下さい。
4.出願内容は秘密情報だと社内に徹底する
出願した内容を知らなくても、出願した事実を知っている人は複数います。特許出願していることは秘密情報であることを伝え、社内から第三者に特許出願しているという事実が漏れないように注意して下さい。あの会社がこんな特許を出願したらしいと噂が流れると、ライバル会社は負けないために、その噂に関係した出願をしますので、この手の情報は第三者に漏れないように注意して下さい。