自分自身の研究開発テーマ等から発明を見つけるのは、慣れないとなかなか難しいものです。しかし、発明とは、従来からあった何かしらの問題や課題を、従来にはなかった手段や方法で解決したものなので、技術者が新製品等を開発等の研究開発をしていれば、必ずその研究開発の中に発明が隠れているはずです。そこで、発明を見つける機会となる、「問題や課題を解決した時」や「発明のヒントを見つける時」とはどのような時かをまとめてみます。
 
 1.研究開発テーマの終了時 
  • 発明とは、従来からあった何かしらの問題や課題を解決したものです。従って、研究開発テーマが終了したということは、いくつかの課題を解決しているはずです。そこで、研究開発テーマによって、開発された技術が、どんな問題を解決したかをまとめれば発明がでてきます。

 2.クレーム等の問題を解決した時 

  • クレーム等の問題を解決した場合、それが従来から行われている方法でなければ、その解決方法が発明となります。クレーム等の問題を解決した場合は、そこに発明が隠れていないか、発明を見落としていないか捜して見て下さい。

 3.ライバル社の特許公報を読んだ時 

  • ライバル会社の特許公報を読んだ時や、学会等の発表を聞いたとき等に、発明のヒントが隠れていないか捜してみて下さい。あの方法よりこの方法の方が良いのではないかとひらめけば、大発明が生まれるかもしれません。発明とは従来からある技術を基に生まれきますので、他社の発明の技術課題が、自社の新技術の開発のきっかけなることもあります。特許公報を読むとき等は、発明のヒントが隠れていないかということに注意して、読んで下さい。

 4.営業からの情報 

  • 顧客がこんな問題を抱えているとか、他社がこんな技術を売り込んでいるらしい等の、営業が顧客から聞いた生の声に、発明のヒントが隠れていることがあります。技術者の方は営業から顧客の声を聞くようにして下さい。