特許のわかりにくい理由のひとつに、ひとつの特許がいくつかの番号を持つことが上げられます。出願番号・公開番号等々。そこで、特許の番号について簡単に説明します。

各番号ともいろいろな表記の仕方がありますので、ご注意下さい。主な表記方法をで示してあります。

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 1.出 願 番 号 

特許を出願した時に付与されるのが出願番号です。海外出願の状況を調べるときに使用する以外は、技術者の方がこの番号を利用する機会はほとんどないと思います。

 例    特願昭○○−○○号、特願平○−○○号、特願○○○○−○○号

 2.公 開 番 号 

出願から1年6ヶ月後に公開制度により公開される時に付与されるのが公開番号です。技術文献として特許公報を利用する場合は、ほとんどが公開特許公報なので、技術者にとって一番身近な番号といえます。ハイフンの左側が西暦(2000年以前は和暦)、右側がその年のはじめから何番目に公開されたかの番号となります。

 例    特開昭○○−○○号、特開平○−○○号、特開○○○○−○○号

 3.登 録 番 号 

特許庁による審査が行われ登録となった特許に付与されるのが登録番号です。登録番号は特許制度が始まったときから、ずっとつけられている何番目に登録となったかという番号です。

 例    特許第○○○○○○○号

 4.公 告 番 号 

現在は廃止された公告制度によって付与された番号です。公告番号の付いた特許は異議申立期間内に異議申立(※平成16年1月1日をもって異議申立制度は廃止されました。)がなければ登録となり、登録番号が付与されます。従って、公告番号では登録となっているかどうかは判断できないので注意して下さい。

 例    特公昭○○−○○号、特公平○−○○号

 5.公 表 番 号 

国際特許出願制度により出願され、国際公開の後に日本を指定国としたものに、日本特許庁が付与する公開番号に相当するものが、公表番号です。日本語以外で出願されたものに付与されるのが公表番号、日本語で出願されたものに付与されるものが再公表番号です。

 例    特表平○−○○号、特表○○○○−○○号